Goshuin

【御朱印】京都・伏見[醍醐寺]を徹底解説!薬師如来の印と「實修實證」が伝える、静かな修行の世界

【御朱印】京都・伏見[醍醐寺]を徹底解説!薬師如来の印と「實修實證」が伝える、静かな修行の世界

京都・伏見に広大な境内を構える醍醐寺。
真言密教の修行道場として知られるこちらのお寺でいただける御朱印には、祈りと実践を重ねてきた醍醐寺ならではの精神が、静かに込められています。
本記事では、御朱印に押された印や墨書きの意味を紐解きながら、あわせて境内の見どころや基本情報をご紹介します。



1.[醍醐寺]でいただける「薬師如来」御朱印の魅力

解説文
◆中央の印 ― 薬師如来の梵字「バイ」

御朱印の中央に捺されているのは、薬師如来を表す梵字「バイ」。
薬師如来は、病気平癒や心身の安寧を願う仏として、古くから人々の信仰を集めてきました。修行と祈りを重ねてきた醍醐寺においても、その存在は深く大切にされています。


◆右上の印 ―「實修實證(じっしゅうじっしょう)」

御朱印の右上に捺された朱印には、實修實證という四文字が刻まれています。
これは真言密教の修行観を端的に示す言葉で、「自らが修め、現実社会にあかしていく」という意味を持ちます。
知識や理解だけでなく、日々の実践こそが大切である――醍醐寺が受け継いできた修行の姿勢が、この印に表れています。


◆墨書きの言葉 ― 山号「深雪山」

御朱印に墨書きで記されている「深雪山(みゆきさん)」は、 醍醐寺の山号(山に与えられる号)です。
この山号は、豊臣秀吉が醍醐寺で盛大に催した「醍醐の花見」に由来します。
満開の桜が境内一面を覆い尽くす光景を目にした秀吉は、その様子を、まるで雪が深く積もったかのようだと感じ、次の和歌を詠んだと伝えられています。

あらためて 名を替えてみん 深雪山
うづもる花も あらはれにけり


この歌を受けて、醍醐寺では「深雪山」という名を山号として用いるようになりました。
ここでいう「深雪」は、単に雪が積もっている様子を指すだけではありません。一面に広がる桜の美しさ、そしてそれを目にしたときの最上級の感動や、圧倒的な美をも含んだ言葉です。

京都・醍醐寺の薬師如来

[醍醐寺]の御朱印のいただき方
志納料 300円
形式 直書き・書置き(紙でのお渡し)
授与場所 観音堂内

 

醍醐寺の見どころを“耳で巡る”

広大な境内に点在する見どころや、真言密教の祈りの世界を、音声でわかりやすくご案内します。参拝前に聴いて予習するのもおすすめです。

▶︎醍醐寺の音声ガイド(お試し版)

※一度購入すると、何度でもお聴きいただけます。


2.[醍醐寺]の見どころもあわせて楽しもう

醍醐寺の境内は非常に広く、建築物や塔、庭園が点在しています。御朱印に込められた「實修實證」という言葉を心に留めながら歩くと、それぞれの建物や空間が、単なる見どころではなく修行と祈りの積み重ねの場として感じられてきます。
境内の中心に据えられた金堂は、平安時代から続く仏教美術の流れを今に伝え、静かな重みをもって参拝者を迎えてくれます。
また、長い歳月を経て守られてきた塔の姿は、修行が一歩ずつ積み重ねられていく様子を象徴しているかのようです。
一方で、豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計をした特別名勝の「三宝院の庭園」には、華やかさと静けさが同時に息づいています。自然と人の手が調和した景色の中に身を置くと、祈りや修行が、決して特別なものではなく日々の営みの延長にあることに気づかされます。
御朱印の意味を知ったうえで境内を巡ることで、醍醐寺は「見る場所」から感じ、向き合う場所へと姿を変えていくはずです。

京都・醍醐寺の金堂

 


3.[醍醐寺]基本情報とアクセス

◆基本情報

醍醐寺(だいごじ)
☎075-571-0002
京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
拝観時間:3月1日〜12月第1日曜日まで 9:00〜17:00(最終受付/16:30)
12月第1日曜日の翌日〜2月末日まで 9:00〜16:30(最終受付/16:00)
無休
拝観料:3カ所共通券(三宝院・伽藍・霊宝館)大人1500円、中・高校生1000円
2カ所共通券(三宝院・伽藍・霊宝館のいずれか2カ所)大人1000円、中・高校生700円
1箇所拝観券(三宝院・伽藍・霊宝館のいずれか1カ所)大人600円、中・高校生400円
https://www.daigoji.or.jp
https://www.instagram.com/daigoji_temple/

◆アクセス

「京都」駅→直通バス「京都醍醐寺ライン」30分または地下鉄東西線「醍醐」駅から徒歩15分
駐車場:有

 


【こんな方におすすめ!KYOTO VOICEからの一言】

・薬師如来の巡礼をされている方
・豊臣秀吉ゆかりのエピソードに惹かれる方
・音声ガイドとあわせて、お寺の物語を楽しみたい方

Reading next

京都・泉涌寺の限定御朱印、楊貴妃観音
通常非公開の町家[仁風庵]が二日間だけ開かれる ―「私のおひなさま」