京都・伏見[醍醐寺] 2月23日(五大力さん)にのみ授与される、五大明王の力を宿す特別御朱印

京都・伏見[醍醐寺] 2月23日(五大力さん)にのみ授与される、五大明王の力を宿す特別御朱印

毎年2月23日、京都・伏見の醍醐寺で行われる伝統行事「五大力尊仁王会(通称・五大力さん)」。
この日だけ授与される御朱印には、五大力尊への信仰と、醍醐寺が受け継いできた密教修法の世界が、一枚の中に凝縮されています。
本記事では、五大力さん当日のみいただける特別な御朱印の印の意味を中心に、あわせて境内の見どころや基本情報を紹介します。



1.[醍醐寺]で年に一度、五大力さんの日にいただける特別御朱印の魅力

解説文

「五大力さん」として親しまれている五大力尊仁王会は、五大明王の力をいただき、国の平和や人びとの幸せを願う法要。この行事は、今から1100年以上前、平安時代・醍醐天皇の時代(西暦907年)にはすでに行われていたと伝えられています。
当日は金堂で、国家安全や災いが消え、幸せが生まれること――「七難即滅」「七福即生」を願う法要が終日営まれ、盗難や災難除けのお札「御影(みえい)」が授与されます。この御影は、今も京都の家々やお店の入口で大切に貼られています。
こうした祈りが重ねられてきた一日だからこそ、五大力さんの日にいただく御朱印には、特別な意味が込められているのです。


◆中央の印 ― 五大明王の梵字が揃う、特別な意匠

御朱印の中央には、五大明王を表す梵字が一体として捺されています。
五大力さんの御朱印に捺されている五大明王の梵字は、右上から時計回りに配置されています。
北を守護する金剛夜叉明王、
東を守護する降三世明王、
南を守護する軍荼利明王、
西を守護する大威徳明王。
そして、その中心に不動明王が配されています。
五大明王それぞれの力を表す梵字が揃うこの印は、五大力尊のご加護を象徴する、五大力さんの日ならではの印です。


◆右上の印 ―「五大力尊根本道場」

御朱印の右上に捺されている朱印には、「五大力尊根本道場」と記されています。
これは、醍醐寺が五大力尊信仰の根本道場であることを示す印。もともと「根本道場」とは、上醍醐に建つ五大堂を指します。
その由緒を今に伝える印として、五大力尊仁王会の日にのみ用いられる、特別な朱印なのです。

京都・醍醐寺の薬師如来

[醍醐寺]の御朱印のいただき方
志納料 500円
形式 書置き(紙でのお渡し)
授与場所 金堂前の特設テント

醍醐寺の見どころを“耳で巡る”

境内に伝わる物語や皇室ゆかりのスポットを、約35分でわかりやすくご案内します。 事前に聴いて予習するのもおすすめです。

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2.[醍醐寺]の見どころもあわせて楽しもう

五大力尊仁王会は、国家安泰や万民豊楽、そして人々の心身健全を祈る法会として、長い歴史の中で受け継がれてきました。
「五大力さん」の当日は、力餅の授与や境内のにぎわいでも知られ、普段とはひと味違う活気に包まれます。
多くの参拝者が集うなかでいただく御朱印は、この日ならではの祈りの空気を、より身近に伝えてくれるものです。
一方、醍醐寺の境内は非常に広く、堂宇や塔、庭園が点在しています。
御朱印に込められた言葉や印の意味を心に留めながら歩くと、それぞれの建物や空間が、単なる見どころではなく 修行と祈りの積み重ねの場として立ち現れてきます。
境内の中心に据えられた金堂は、平安時代から続く仏教美術の流れを今に伝え、静かな重みをもって参拝者を迎えてくれます。
また、長い歳月を経て守られてきた塔の姿からは、修行が一歩ずつ重ねられてきた時間の厚みが読み取れます。
豊臣秀吉の「醍醐の花見」で知られる三宝院の庭園には、華やかさと静けさが同時に息づいています。自然と人の手が調和した景色の中に身を置くことで、祈りや修行が、決して特別なものではなく、日々の営みの延長にあることに気づかされます。
五大力さんの賑わいの中で訪れる醍醐寺も、静かな時間にゆっくりと巡る醍醐寺も。御朱印の意味を知ったうえで境内を歩くことで、この寺は「見る場所」から向き合い、味わう場所へと姿を変えていくはずです。

京都・醍醐寺の金堂


3.[醍醐寺]基本情報とアクセス

◆基本情報

醍醐寺(だいごじ)
☎075-571-0002
京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
拝観時間:3月1日〜12月第1日曜日まで 9:00〜17:00(最終受付/16:30)
12月第1日曜日の翌日〜2月末日まで 9:00〜16:30(最終受付/16:00)
無休
拝観料:3カ所共通券(三宝院・伽藍・霊宝館)大人1500円、中・高校生1000円
2カ所共通券(三宝院・伽藍・霊宝館のいずれか2カ所)大人1000円、中・高校生700円
1箇所拝観券(三宝院・伽藍・霊宝館のいずれか1カ所)大人600円、中・高校生400円
https://www.daigoji.or.jp
https://www.instagram.com/daigoji_temple/

◆アクセス

「京都」駅→直通バス「京都醍醐寺ライン」30分または地下鉄東西線「醍醐」駅から徒歩15分
駐車場:有


【こんな方におすすめ!KYOTO VOICEからの一言】

・五大明王や五大力尊の信仰に関心のある方
・限定御朱印を求める方
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